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医療は病気との戦いだけではない。患者の心と寄り添い前を向く、看護師のN.Kさん
・看護師として5年のキャリア
・コロナ禍の患者さんと向き合い、前を向かせる
・自分自身も成長を求め、さらなる資格を
ーーーあなたの仕事の成功体験を教えてくださいーーー
癌を告知された患者さんが落ち込んでいた時、出勤時にはお部屋に訪室し世間話をするようにしました。
そんな時、「あなたと話したら気持ちが楽になる。みんな症状しか聞いてこないから、こうゆう普通の話が心を楽にする。ありがとう」と言われた事が看護師としてやりがいを感じた瞬間でした。
ーーー仕事で苦労した経験を教えてくださいーーー
コロナ病棟の勤務において、患者さんの精神的側面に寄り添うのがとても難しいです。
コロナに罹患し、”家族や会社に迷惑をかける”、”自分は大丈夫か”などの不安を抱える人が多いです。
また、防護服を着用しながらの仕事になり、看護師の表情が見えないことが多いため不安を増強させてしまう、など、精神的側面の関わりが困難です。
その患者一人一人に合ったに声かけや、精神的不安が解消できるような環境調節をし不安軽減に努めました。
ーーー人生の将来設計を教えてくださいーーー
将来は、より専門性の高い認定看護師の資格を取得していきたい。
ーーーそう語ってくれたN.Kさん。単に与えられた仕事をこなすということではなく、患者さんとのコミュニケーション接点を増やすことで、より満足度の高い医療を提供することにつながったようです。そして、それが自信の成長にもつながり、また新しい視座に立ち前を向いて歩きだしているN.Kさんのインタビューでした。
医療・医学とった学問や研究の領域を超えた、患者の心の医療という不可欠な領域をN.Kさんは体現しており、コロナ禍で蔓延した世界の不安を少しずつ緩和してくれる貴重な存在なのかもしれません。