「周りからの信頼は自らの行動で勝ち獲る」

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結果で魅せるTさん

・化粧品メーカーに勤める41歳
・優秀な成績を収めていた結果、同業他社から引き抜きで入社
・現所属の会社でも毎年全国トップ3の成績を収める
・話が上手い、自頭の良さがひしひしと伝わる

仕事人譚202010020102

 

やってみせて、言って聞かせて、やらせてみて、 ほめてやらねば人は動かじ。

ーーーー仕事の成功体験や苦労した経験を教えて下さいーーーー

 現在所属している会社は声を掛けて頂いて入社したのですが、支店長というポジションでスタートしてしまったこともあって、プロパー社員がほとんどの会社で周りから信用を得ることは大変でした。部下となったメンバーは、最初の数ヶ月ぐらいは前任の支店長と密に連絡を取っており、敵対視とまではいかないもののそれに近しい距離を置かれた状態で始まりました。

 前職が同業種であったとはいえ、会社が違えば勝手が違う部分があるじゃないですか。その部分の教えを乞うことぐらいでしかコミュニケーションが取れなかったと言っても過言じゃありません。そこで私は、色眼鏡がかかった状態で無理にマネージメントをするのではなく、まずは営業数字をしっかり伸ばすことにしました。

 幸い営業先とは早い段階で良い関係性を築け、良い意味で引っ張りだこの毎日となりました。営業数字もそれに習って伸び、直属の部下とは相変わらずの関係でしたが、”他セクション”の上役からはよく声が掛かるようになりました(笑)。

 そんな状況が変わるきっかけとなったのは、部下と同行営業をしている際に「数字が上がらないことを〇〇さん(私の直上司)に相談したら、突き放されました。」と言ってきたことでした。それを聞いた際に、私を飛び越えてそこと話していたのかというショックもありましたが、部下との関係性を築くチャンスだと思いました。

 そこで、徹底的にその部下と担当先の顧客から状況を聞き出し、顧客の根本的な解決となる策を部下と一緒に考え提案し、その策が見事にハマって数字が上がるようになりました。それを機に、その部下からは信頼を得るようになり、そこから早い段階でその輪は他の部下たちへと広がっていきました。

 今思えばですが、無理にマネージメントしようとしなくて良かったなと、下手に何かをしようとするより、自分自身がしっかりと結果を出すことで、その姿を見せて興味を持ってもらうことが大切だと実感しています。

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